ABOUT

1995年(平成7年4月1日)開店

 昭和47年、先代が開業した民宿「浜百合荘」は開業して間もなく1日65名の宿泊客で賑わった時代もあり、当時から家族的な宿として毎年リピーターも多く良いお付き合いをさせていただきました。しかしながら、先代が病に倒れ、やがて廃業を余儀なくすることとなりましたが、それでも、当時のリピーターの方々からのせめて食材だけでも送ってただけないだろうかと言うご要望にお応えしているうちに、それならばいっそのこと我が家の食卓に並ぶ食材をそのままお届けしてみようということで、初めは知人の紹介で、全国版の「まともな食べ物ガイド」に「浜ちゃんの食卓より」の名称で載せていただき、かなりの電話が殺到し、対応に追われたこともありました。この「食卓便」と言う言葉にはいろんな思いがあります。以前の職場が郵政省で郵便局の庶務会計課在職当時(1981~1984年)、郵便小包部門が宅配業者のあおりを受けて、毎年扱いが減少と同時に部門としては赤字が膨らみ小包の扱いを廃止するかもしれないという噂まで聞こえた時代でした。郵政弘済会が職員を対象としたチラシに、北海道や九州地方の特産品の広告が載っていたのをヒントに、提案審議会にダメもとで「ふるさと便、若しくはふるさと小包」として全国の特定郵便局が主体となって、今まで郵政弘済会が職員だけを対象としていたものを更に飛躍させ、全国ご当地物を全国で展開してみたらどうだろうと考え提案いたしましたが、実際一部の地域で始まったのが、それから1年半くらい経ってからのようでした。

 「食卓便」は今までの経験や、人々との出会いの中で生まれた言葉ですので、大事に育てていきたいと考えています。
 皆様からのご愛顧を賜りながら浜ちゃんの食卓便は今年で20周年を迎えることとなりました。これを記念いたしまして、この度公開する運びとなり、漁師が運営する田舎の小さなお店ですので品数に限りがございますが、お時間のある時に覗いてみていただければ幸いです。